部品実験:受動素子 | 元に戻る |
事前知識 2024/6/30 |
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1.R、C、Lの関係式 2.直流のRC回路 3.交流のRC回路(ローパスフィルター) 4.直流のRL回路 5.交流のRL回路(ハイパスフィルター) |
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本 文 |
受動素子とは電気エネルギーの増幅や整流をしない部品ということで、抵抗・コンデンサ・コイルを言います。 ここではこの受動素子が電気的にどのような変化をさせるのか、シミュレーションや実際に実験をしてみたい。 1.R、C、Lの関係式 R、C、Lの関係式をふりかえってみる。
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2.直流のRC回路 直流電源に抵抗とコンデンサを組み合わせた回路の電圧と電流の変化について
なお誤差があると言うことについては、 計算する時間間隔について0.01(ms)と0.001(ms)で計算した1(ms)後のコンデンサ電圧を計算した結果は
また上記のグラフでCRの値から上昇する具合が違うため、それを表すため時定数と言うものがあります。 この値は C(F)×R(Ω)で求めます。 この時のコンデンサ電圧は≒0.63212E になります。(1-1/e)E 上記計算時間間隔を変化させた時の1(ms)後のコンデンサ電圧を参照ください。 許容できる誤差では使用できるかもしれません。 非常に脱線しましたが、上記RC回路は一般的に多くの回路にあり、信号に遅れ時間が重要なものについては、検討が必要になります。 例えば、下記回路の〇部分はU1Aのオペアンプ信号でQ1ゲートを制御してQ1のドレイン-ソース間をスイッチすること回路ですが、ゲート制御については8(V)以上でQ1のドレインーソース間がONになるとした場合を間考えて見ます。 〇の回路は下記の回路図になります。
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3.交流のRC回路(ローパスフィルター) 交流電源に抵抗とコンデンサを組み合わせた回路の電圧と電流の変化について。
電流波形やコンデンサの電圧波形を頭の中で想像してみてください。 簡易計算で求めた波形を下記にしめします。
なおローパスフィルター関係には下記公式がある。 ゲイン 出力電圧 / 入力電圧 =増幅率を言う 上記簡略式で言う 電源電圧 / コンデンサ電圧 となる。 増幅率を電力dbで表示する場合は下記式になる。 位相差 入力電圧と出力電圧の位相差を言います カットオフ周波数 電力値が半分になる周波数を言います。 db表記で-3dbです。 従って電圧で表記する場合は1/√2 ≒ 0.7071 となる。 上記公式から作成出来るグラフを下記に示す。 ちなみに 159Hz ゲイン -3.0039db 電圧は0.70763×10(V) ≒ 7.076(V) 位相差は45° 500Hz ゲイン -10.36db 電圧は0.3034×10(V) ≒ 3.034(V) でした。 次はRL回路を見てみたいと思う。 [目次に戻る] |
4.直流のRL回路 (1)直流電源に抵抗とコンデンサを組み合わせた回路の電圧と電流の変化について
なお誤差があると言うことについては、 計算する時間間隔について2(us)と0.2(us)で計算した2(ms)後のコイル電流を計算した結果は
の様に表示されます。 今後LTspiceを使用してシミュレーションしようと思います。 なおLTspiceについては当ページでは LTspice[ここをクリック] で紹介しています。 (2)時定数 上記のグラフでLRの値から時間当たりの変化が違うため、それを表すため時定数と言うものがあります。 この値は L(H)/R(Ω)で求めます。 上記値からは0.2(ms)と言う答えになると思います。 この時のコイル電流は≒0.063212(A) になります。 上記計算時間間隔を変化させた時の0.2(ms)後のコイル電流を参照ください。 許容できる誤差では使用できるかもしれません。 非常に脱線しましたが、上記RL回路は一般的に多くの回路にあり、信号に遅れ時間が重要なものについては、検討が必要になります。 [目次に戻る] |
5.交流のRL回路(ハイパスフィルター) 交流電源に抵抗とコイルを組み合わせた回路の電圧と電流の変化について。 LTspiceで求めた波形を下記にしめします。
なおハイパスフィルター関係には下記公式がある。 ゲイン 出力電圧 / 入力電圧 =増幅率を言う 上記簡略式で言う 電源電圧 / コイル電圧 となる。 増幅率を電力dbで表示する場合は下記式になる。 位相差 入力電圧と出力電圧の位相差を言います カットオフ周波数 電力値が半分になる周波数を言います。 db表記で-3dbです。 従って電圧で表記する場合は1/√2 ≒ 0.7071 となる。 今回の緒元では10×103/(2×3.14×2) ≒ 800(Hz) 上記公式から作成出来るグラフを下記に示す。 実線がゲイン、点線(右下がり線)が位相です。 [目次に戻る] |