部品実験:MOSFET 元に戻る

事前知識  2024/6/30

本文目次

本文以外目次
1.MOSFETの特性について
2.MOSFET R6025ANZ の動作



本   文

1.MOSFETの特性について
静電容量特性

MOSFET は、ゲートがシリコン酸化膜で絶縁されている構造であるため、ドレイン、ゲート、ソースの各端子間には、右図に示すような静電容量が存在します。
Ciss は入力容量、Crss は帰還容量、Coss は出力容量です。この容量は、MOSFET のスイッチング性能に影響を及ぼします。

MOSFET 電気的特性(電荷容量特性)について Qg/Qgs1/Qgd/QSW/QOSS

■ゲート電荷容量特性
 MOSFETは入力端子ゲートG が絶縁されていますので、ゲート端子から見た電荷量Q が重要なパラメーターになります。

■ゲート入力電荷量Qg
 ゲート電圧が、ゼロから指定された電圧となるまでの総電荷量です。
 後に実験しますがR6025ANZは VDD=300V ID=25A VGS=10V の時 88nCになっています。
 
■ゲート・ソース間電荷量 1 Qgs1
 ゲートに電圧を印加してからミラー期間の手前までにゲート・ソース間容量を充電する電荷量です。

■ゲート・ドレイン間電荷量 Qgd
 ドレイン・ソース間電圧が低下しゲート・ドレイン間の容量を充電するミラー期間の電荷量です。

■ゲートスイッチ電荷量 Qsw
 Vth を超えてミラー期間が終わるまでのゲート蓄積電荷量です。

■出力電荷量Qoss
 ドレイン・ソース間の電荷量です。
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2.MOSFET R6025ANZ の動作
下記回路はBHカーブトレーサーの回路です。

〇の部分でR3とMOSFETのゲートが今回のRC回路にあてはまります。
R4については
回路を簡単にすると右図のようになります。

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