部品実験:トランジスタ | 元に戻る |
リレードライバー 2SC1815 2024/6/30 |
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1.回路概要 2.部品の選定 3.トランジスタの設計 4.設計値の確認 |
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本 文 |
1.回路概要 今回実験する回路は下記のリレードライバー回路でトランジスターで良く使用する2SC1815の設計をします。 リレーはオムロンのG5V-2ーH1です。 この回路は太陽光発電システムの電源切替やインバータのスイッチに使用しようと考えている。 [目次に戻る] |
2.部品の選定 リレー(Ry1)の選定- このため接点の耐圧と通過電流はAC125(V)0.5(A)およびDC24(V)0.1(A)が必要なため手持ちのリレーの中からオムロンのG5V-2-H1を選んだ。 G5Vには普通型が有るが消費電力が大きくそのため発熱が大きいので、今回は高感度型のH1シリーズを選定した。 -G5V-2-H1の主な仕様-
-バイパスダイオード(D1)の選定- 手持ちで大量に持っているダイオード逆電圧耐圧100(V)順方向電流0.2(A)の特性を持った1N4148を使用する事にした。 このダイオードの分類はスイッチングダイオードになっている。 -トランジスタ(Q1)の選定- これも手持ちで大量に持っているトランジスタで使用電圧、電流も範囲に入っているので、2SC1815を使用する事にした。 特性は下記の通り -2SC18151の主な仕様-
この他に2SC1815互換のSS8050と言うトランジスタも有るので忘れなければ動作確認をしたいと思う。 [目次に戻る] |
3.トランジスタの設計 回路の設計! と言ってもRAとRBしかありませんが設計しようと思います。 トランジスタのベースに信号を与える物は3.3(V)駆動のマイクロコンピュータESP-WROOM-02と言うものです。 I/Oピンの最大電流は10(mA)程度のため、リレーをダイレクトに駆動は出来ません。 このため、2SC1815でリレーをドライブします。 2SC1815のベース電流IBは hFEを100として IB=リレーの電流12.5(mA) / hFE 100 =125(uA) RA=(3.3-0.65)×1,000,000 / 125=21.2(kΩ) 以上からRAを20(kΩ)とする。 RBについては復帰時の電荷をGNDに流すための物で、RAの10倍200(kΩ)を抵抗値とする。 [目次に戻る] |
4.設計値の確認 設計値の確認- 下記回路でIB電流とリレーに流れる電流の確認を行った結果を下表に示します。 IBに電流を流した計測器はYOKOGAWAのCA100です。
-実動作確認- 入力に3.3(V)を入れた時のIBは131(uA)でおおよそ計算の値となった。 また電源電圧10(V)の時にリレーのコイル電流(IE)は9.31(mA)だった。 [目次に戻る] |