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アクリル板曲げ加工器の作成 2024/7/2

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1.製品との比較
2.完成
3.加工例
4.改良点


本   文
1.製品との比較
 アクリル板を加工して旋盤やフライス盤の切子飛散防止の囲いを作成するためアクリル曲げ加工器を作成した。
 アクリル板や加工器具の販売で有名なアクリサンデー株式会社で販売されているヒータキットは有効サイズが400mmなので、今回作成はその倍の寸法を加工出来る物を作成した。
(材料費は約2,000円でした。)
 実際は400mmも800mmも300円程度の違いしかないので『大は小を兼ねる』と言うこともあり有効長890mmの物を作成する事にした。
(右写真はアクリサンデー社のヒータキット コメリ6,253円税込)

 なおヤフオクでは90cmのステンレスパイプを使用した新品を良心的な金額 
 3,680円+送料=約4,200円(50cmは約3,000円)
 で販売している。

材料表
品名 仕様 単価(円) 数量 単位 費用(円) 備考
(1)ガラスチューブ 7mm×1m 355 1 355 モノタロウ
(2)ステンレスパイプ MGパイプ9.5mmφ×910mm 360 1 360 モノタロウ
(3)横受けブラケット 9.5mm 95 2 190 モノタロウ
(4)ヒータ 100V 300W 165 2 330 モノタロウ
(5)台木 自前182mm×89mm×38mm 296 2 592 コメリ
(6)コンセント 自前 プラグ付ACコード 285 2 570 モノタロウ
(7)圧着端子 自前  0 4 0 自前
合計              2,397  
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2.完成
 当初ニクロム線 0.26mmφ 5m(朝日電器株式会社製@110円)1本を コイルにして使用したが、抵抗が120Ω10mHで約80Wで温度も70℃以上上昇しなかった、また線が細く巻線間隔も不揃いのためパイプの温度分布が悪いため、300Wヒーター(オーム電機製のコイル状の製品)を2個直列にして使用する事にした。(なお温度はGM320赤外線温度計を使用した。)
 なお2個直列にした100V 300Wヒーターの内容は、68Ω80(mH)合成インピーダンスは約74(Ω)で135W、実際に測定した結果は100Vで1.42(A)、142(W)で温度分布も大体均一だった。
 メガーは1,000Vで電熱線とステンレスパイプ間で実施 2,000MΩ以上を確認した。
(1)横受けブラケット
ブラケットは蓋になっていたため、8mmの穴をあけそこからガラスチューブおよびヒータの端を出し、ヒータのニクロム線に圧縮端子をつけ、電線に接続した。
(2)台
台は作業台の溝に入れ、曲げる板を固定しやすい構造にした。
182mm×89mm×38mmの角材(2×4材)を110mm×76mm×38mmに切断加工した。
 加工には、丸ノコを使用した
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3.加工例
写真の通り、作業台に作成したヒータを入れ、ステンレスパイプの上面(アクリル板に熱を加える所)が作業台の床と同じ位置にくる様にすると加工品のアクリル板を作業台に固定する事により曲げやすくなった。

旋盤のカバー
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4.改良点
ヒーターと言えば火災の心配も有り、電源切り忘れを無くするため、動作中の表示ランプの取り付けと、両端の配線接続部の絶縁(カバー?)をしたいと思っている。
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